「自分はどういう人間なのか」を客観的なデータで把握したいという欲求から、遺伝子解析サービス「chatGENE Pro」を体験した記録と、検査の結果得られた膨大なデータをこれからの生活におけるリスク管理にどう活かしていくべきか、その考察をまとめた。
目次
ライフログ大好きな自分が受ける「遺伝子検査」
僕はもともと、日々の活動や体調を記録する「ライフログ」を取ったり、性格診断をしたりするのが好きだ。
自分はどういう人間なのかを客観的に把握したいという欲求が強く、これまでも様々なデータを集めてきた。
しかし、体質や性格の傾向は、自分自身の「体感」やアンケート形式の「診断」だけでは確信が持てない部分が多い。
「おそらくこうだろう」という予測を、確かな「データ」として手元に置いておきたい。
そんな思いから、以前から遺伝子検査を受けてみたいと考えていた。
chatGENE Pro
性格や体質が分かるだけでなく、将来の病気のリスクを事前に知ることで、これからの健康管理に備えられる。
その点に魅力を感じ、以前から「chatGENE」に興味を持っていた。
公式サイトやパッケージはモダンで親しみやすい雰囲気。
難解な科学検査というよりも、自分を知るための身近なツールという印象を受け、とっつきやすく感じた。
検討していたタイミングで上位版「chatGENE Pro」の半額セールを行っていたことで購入を決意。
【体験記】採取は想像以上に簡単

「遺伝子検査」と聞くと特別な準備が必要な気がするが、実際の手順は驚くほどシンプルであった。
採取
公式サイトやAmazonで販売されているキットを購入し、説明書に従って唾液を採取するだけ。
説明書が丁寧なので、迷うことはなかった。
イメージしていたよりもずっと簡単で、スムーズに完了した。

配送後から結果到着まで
発送してからは、「自分の体質や性格がどう数値化されるのか」と結果が出るのが待ち遠しかった。
僕の場合はポストに投函してから16日後に結果が出たというメールが届いた。
chatGENE Proの結果を一部公開!「自分」の答え合わせ
結果はサイト内の「マイページ」にログインすることで閲覧できる。
一つひとつ読み解いていく作業は、まるで自分自身の詳細な「取扱説明書」を読んでいるような感覚。
通常版とPro版共通の「体質」と「予防(疾患リスク)」だけで合計400項目。
Pro専用の「高精度独自アルゴリズム分析」を含めると500項目にものぼり、目を通すだけでもかなりのボリュームである。

chatGENEで検査できる項目は以下のページで確認できます
個人的に印象に残った項目をいくつか挙げておく。
SPECIAL CONTENTS> 性格診断
遺伝子解析とアンケート結果を総合し、性格特性や行動傾向を分析するコンテンツ。
①性格(開放性、誠実性、外向性、協調性、神経症傾向)の特徴を発見できる「Big5性格特性テスト」と、②意識的・無意識的な行動傾向を発見できる「行動特性分析コンテンツ」の2つがある。
【Big5性格特性テスト】

【行動特性分析コンテンツ】

総合結果は、Big5性格特性テストが「内向的なアーティスト」、行動特性分析が「着実思考な原則主義者/内向型」と、ある意味で予想通りの内容だった。
これまで受けてきた他の自己分析ツールや、日頃から感じていた自覚が遺伝子レベルでも裏付けられた形だ。
「なんとなく自覚していた自分」が科学的に証明されたようで、妙な納得感があった。
体質>個人特性>睡眠> 朝型人間・夜型人間

こちらも予想どおり「夜型人間」であった。
朝に弱く、夜の方が活動的という自分のリズムは、努力不足や習慣のせいだけではなく(もちろん影響はあるが)、遺伝子レベルで刻まれていたものだったのだ。
無理に朝型に矯正するよりも、夜の時間帯にパフォーマンスを発揮できるような行動習慣を作る方が、体質的には効率的なのだろう。
体質>能力/性格>性格> パリピ遺伝子
ちょっと面白いところでは、こんな項目もある。

「遺伝的に社会活動に対して活動的な傾向」にあるとのこと。
前述のとおり、社交性が低いという結果が出ていたため、これは意外だった。
体質>予防>一般疾患>腎泌尿器> 尿路結石症

遺伝的リスク「小」だった。
僕はこれまでに大小あわせて6回も尿路結石を発症している(記事執筆時点)。
「リスク大」の結果が出ると思い込んでいたため、この結果は意外だった。
遺伝的なリスクが低くても、食生活や水分補給といった「環境要因(後天的な要因)」が強ければ発症する。
僕の場合は体質以上に、日々の生活習慣をより徹底して見直す必要があるのだろう。
SPECIAL CONTENTS> ダイエット
僕自身は幸い、人生においてダイエットの必要性を感じる場面がほとんどないのだが、この分析結果は一見の価値があると思う。

ここでは、「食への欲求」「エネルギー摂取」「エネルギー消費」の3つの観点から、自分の遺伝的タイプが明らかにされる。
僕の場合は、
- 食への欲求→「食べたいのにすぐお腹いっぱいタイプ」
- エネルギー摂取→「脂質には気を付けようタイプ」
- エネルギー消費→「運動による減量効果抜群タイプ」
いう結果だった。
世に数多あるダイエット法も、自分に合っていなければ効率が悪かったり、時には逆効果になることも。
遺伝的タイプから自分に合ったダイエット法をデータから導き出せる点は、効率的なボディメイクを目指す人にとって非常に心強い指針となるだろう。
通常版と「Pro版」の違い
通常版にはなく、「chatGENE Pro」のみのデータ/サービスは以下のとおり。
高精度独自アルゴリズム分析(100項目)
複数の遺伝子の影響を組み合わせた独自アルゴリズムにより、より精度の高いリスク判定を行う。
正直なところ聞き慣れない病名も多いが、リスクの高い項目を把握しておくだけでも健康への意識が変わるはずだ。
祖先解析
自分のルーツがどこにあるかを知る、知的好奇心をくすぐるコンテンツ。
ちなみに僕は「日本人100%」という結果だった。
AI検索「チャットジーニー」
膨大なデータから結果を自力で読み取るのは大変。
自分の検査結果をもとに、AIが個別のアドバイスを提示してくれる機能。
試しに、前述の「社交性の低さ」と「パリピ遺伝子の高さ」という一見矛盾した結果について質問してみた。

こんな感じで答えてくれます。
遺伝子検査の真の価値:リスク管理の「選択と集中」
注意すべきは、「リスクが高い=必ず発症する」「リスクが低い=安心・放置していい」というわけではない点だ。
遺伝的にリスクが低くても環境要因で発症することもあれば、リスクが高くても管理次第で回避できることもある。
結果に一喜一憂するのではなく、「自分の身体はそうなりやすい傾向にある」と捉えるべきものだろう。
これらのデータの真の価値は「リソース(お金・時間・意識)の最適化」にあると考える。
- リスクが高い項目: 重点的にリソースを投資し、定期的な検診や生活習慣の改善(環境要因の調整)を意識する。
- リスクが低い項目: 優先順位を下げ、過剰な心配や対策に割くリソースを抑える。
限られた自分のリソースをどこに集中させるべきか。
その「戦略的な判断材料」が得られたという点において、遺伝子検査を受けた価値は十分にあった。
まとめ
「自分の体質や性格について、もっと詳しく、根拠を持って知りたい」
「自分の限られたリソースをどこに集中させるべきか、納得感のある指針が欲しい」
そんな欲求を抱く人にとって、chatGENEは極めて有用なツールとなる。
Proだとより多くの情報を手に入れられるが、通常版でも十分有用だろう。
これは一時的な状態を確認する検査ではなく、一生変わることのない遺伝的特性に基づき、効率的なライフスタイルを設計するための「戦略書」を手に入れる体験だからである。
特にライフログやデータ収集を好む人には、これ以上ないほど面白い発見に満ちたプロセスになるはずだ。
自分の「正体」をデータとして客観的に覗き込めたことは、今後の人生をより戦略的に最適化していくための、大きな一歩になったと感じている。

