最近Illustratorブログの熱が少しだけ再燃してきていたので、久しぶりに「たったひとつの」シリーズをやりたいなーと思いたちました。
少し旬は過ぎてしまいましたが、あのエンブレムをアピアランスを使ってたったひとつのオブジェクトで再現してみました。
なお、ここではいわゆる「エンブレム騒動」に関しては言及を控えさせていただきます。
幻のエンブレム
さっそく仕上がりをご覧いただきましょう。
これを全選択してみると…
隣のレイヤーパネルを見ると、確かにオブジェクトがひとつなのがわかると思います。
作り方
さすがに文字の部分はアピアランスでは厳しいので、これをベースのオブジェクトにしました。文字ツールで「TOKYO 2020」と入力して、それに新規塗りと線を追加していきます。
メインのエンブレム部分も5つの輪も全部これでいきます。
さんざん語り尽くされたとおり、メインの部分は9分割を基本とした円と長方形のみのシンプルな造形なので、再現するのは非常に簡単でした。
ほとんどが、塗りを「形状に変換」→「長方形…」or「楕円形…」で作った形を「パスの変形」→「変形…」で移動することでいけました。
左上と右下に見える大きな円弧は、「背景の白込みでエンブレム」ということから、単純に白い大きな円で金銀の正方形を隠すかたちで再現しています。
(背景が透明という設定だったら僕の技術では再現は難しいかもしれません。)
でもちゃんと角に接するように半径は計算で合わせていますよ。
5つの輪の部分はちょっと力業。
「新規線を追加」で作った輪を5つ並べた後、重なりの部分は正方形を「ワープ」→「円弧…」で変形して、輪の上に重ねただけです。
アピアランスを分割してみる
アピアランスの分割をするとこんな感じになります。
輪の部分の拡大図はこんな感じ。ちょっとずるいですね。
参考までに分割前のアピアランスパネルをどうぞ。(クリックすると別タブで開きます。)
これ自体に実用性は全くない単なるネタですが、アピアランスの勉強の参考にでもしていただけたら幸いです(笑)