Illustratorのアピアランスを使って、たったひとつのオブジェクトで切手枠を作る

Illustrator&Photoshop
当サイトのコンテンツにはプロモーション(広告)が含まれています

こんにちは。

前々からやりたいと思っていたIllustratorのTips。ようやく第1回です!ここではIllustratorのマニアックなワザを紹介していきますので、よろしくお願いします。

さて、第1回はタイトルのとおり、郵便切手のあの丸いミシン目で切り取られた形状をIllustratorで作ろうというものです。

 

デザインのパーツとしても使えますね。Illustratorの使い方の分かる方なら、四角と丸を作って、丸を四角の周りに並べて…という方法は簡単に思い付くかもしれませんが、せっかくIllustratorを使うのですから、もっとスマートに作ろう!ということで、Illustratorの「アピアランス」を使って、たったひとつのオブジェクトで切手枠を作ってしまおうというものです。
(画像はCS5ですが、CS6でも検証済みです。)

それではさっそくスタート!

スポンサーリンク

たったひとつのオブジェクトで切手枠を作る

1.まずは切手枠の四角を作りましょう。ここでは横60mm、縦80mmの四角を作りました。あ、適当な大きさで作っていいですよ。後でいくらでも簡単に変更できるのがアピアランスのいいところですから。

【四角を作りました】

2. 次に、「アピアランス」パネルの「線」の塗り(現在は「なし」になっています)に好きな色をつけてください。(本当に好きな色でいいです。最終的にこの色は意味を持たなくなります。「なし」以外ならなんでもOK。)線幅も適当につけてください。 これで、このオブジェクトは「塗り」と「線」の両方の情報を持ったオブジェクトとなっています。さらに、「線端」と「角の形状」をともに「ラウンド」にします。

【線の塗りを緑にしました。ひとつのオブジェクトが「塗り」と「線」の両方の情報を持っています。】

3. ここがひとつ目のポイント!
さきほど色をつけた線を波線にします。そのとき、波線のサイズを設定するテキストボックスのいちばん左の「線分」に「0.01(mm)」と入力します。こうすると、線幅のサイズがいくつであっても線分の長さが線幅と同じになります。そして、2つ目のボックス「間隔」には、線幅の値より大きな値を入れます。さきほど「線端」「角の形状」を「ラウンド」に設定しているので、線幅=線分の長さ(→正方形)が角丸に、つまり線分のひとつひとつが「円」になるのです。

 

【見やすいように線の色を赤くしました。線分の形が丸くなっています。】

「線」パネルの「長さを調整しながら、線分をコーナーやパス先端に合わせて整列」ボタン()を押すと、四隅に円が配置されるようにきれいに整列されます。

4. 「アピアランス」パネルで「線」を選択した状態で、「効果→パス→パスのアウトライン」をかけます。

【「パスのアウトライン」が「線」の中に入っているのを確認してください。】

5. そしてここが最大のポイントです! ここで、「効果→パスファインダー→前面オブジェクトで型抜き」を選びます。すると、下のような警告が出ます。しかしこれは無視してください。

【これは無視!】

そして、「アピアランス」パネルにできた「前面オブジェクトで型抜き」の項目を、いちばん下(「塗り」の下)にドラッグすると…

波線で下の塗りが切り抜かれました!

【波線で四角が切り抜かれた!】

これで完成です! アピアランスなので、丸の半径を変えたいなーとか、丸どうしの間隔を空けたいなーという時も簡単に変更できます。もちろん四角自体の大きさも色も変えることができます。 どんな大きさ、比率にも対応できるデザインパーツのできあがりです。これをグラフィックスタイルに登録しておいてもいいですね。

スポンサーリンク

デザインパーツとして使う

こうしてできたパーツはデザインやアートワークで使ってみましょう。オブジェクトとしてはただの四角形なので、取扱いも簡単ですね。 手前味噌ですが。

こんな感じで使っちゃってください。 以上、「たったひとつのオブジェクトで切手枠を作る」Tipsでした。いかがだったでしょうか。ネタはけっこうありますので、次回もお楽しみに。

 

タイトルとURLをコピーしました