iMac 21.5インチ(Late 2009)をmacOS High Sierraにアップグレード、クリーンインストールを試みましたが、クリーンインストールに失敗。
解決策が見つからず、泣く泣くクリーンインストールを断念しました。
macOSアップグレード
自宅でMacを使って仕事していますが、ちょうど仕事が一段落したので、OSをアップグレードすることにしました。
母艦として使っているiMac 21.5インチ(Late 2009)。
これまではEl Capitanを入れていました。
このたびAdobe Creative Cloud(CC)の2019がリリースされましたが、そのシステム要件がSierra以降になってしまったこともあって、iMacのOSをアップグレードすることにしました。
この記事執筆時点ですでにその次のバージョンMojaveがリリースされていますが、残念ながらLate 2009はアップグレード対象外。
もう9年も前のマシンなので仕方ないです。
せめてHigh Sierraにアップグレードして延命を図ろうと思いました。
High Sierraが出た時点で、次のバージョンには対応しないと分かっていたので、あらかじめUSBメモリにHigh Sierraのインストールディスクを作っておいたのです。
しかし対応機種ギリギリなのでキビキビ動いてくれるか不安で、ずっとEl Capitanのまま使っていました。
Late 2009でもメモリさえ入っていればしっかり動くという記事を見つけて、思い切ってアップグレードすることにしました。
僕のiMacは12GB入っています。
High Sierraを上書きインストール
金曜日の午前11:00に作業開始。
せっかくアップグレードするんだからクリーンインストールしようと思います。
手順としては、まずHigh Sierraを上書きインストールした後、HDDの中身を消去してもう一度High Sierraをインストールし直します。
(バックアップを忘れずに!)
クリーンインストールは前にもやったことはありますが、今回の手順はこちらの記事を参考にしました。

まずはHigh Sierraの上書きインストール。
Time Machineでちゃんとバックアップが取れたのを確認してから始めます。
USBインストールディスクは作りましたが、、iMac本体にもインストールアプリを入れたままだったので、そこからインストール。
かなり時間はかかりましたが、問題なくインストール完了。
どうせこの後クリーンインストールするので、各アプリのアップデートとかアカウントへのサインインとかは今はしないで置いておきます。
クリーンインストールを試みる
この時点でもう一度バックアップ。
Time Machineの接続がうまくいかなくて手間取ったけど、一度アンマウントして繋ぎ直したら動き出しました。
アップグレードしているので、バックアップにやたら時間がかかりましたが、(結果論だけど)このバックアップを取っておいてよかった。
どうせクリーンインストールするし、万が一の時はアップグレード前のバックアップがあればいいんじゃないかと思いましたが、このバックアップが後で活きてきます。
この時点で17:00過ぎ。
ここからクリーンインストールに入ります。
手順に従って、順調にインストールが進みます…
と、ここで問題発生。
画像のように、「APFSインストール用のPrebootボリュームを作成できませんでした。」というアラートが出て、インストールが止まってしまいました。
High Sierraへのインストール時にこのアラートが出る人はけっこういるみたいで、解決法がこちらに載っていました。

このとおりに進められればリカバリーできそう。
が、ここから不測の事態が連発します。
SMCリセットのために電源を落として再度起動すると、この画面に。
通常、この画面のときにMagic Mouseの電源を入れるとBluetoothがつながって、くるくるマーク(進捗インジケータ)のところに矢印ボタンが出て、クリックすると次の行程(言語選択)に進めるはずだけど、このくるくるが終わらず、マウスがつながらない。
結局USBキーボードのキーを叩くと次の行程に進めましたが、結局マウスはつながらず。
うまくインストールが完了すればまた繋がるだろうと思い、仕方なくキーボードのみで進めます。
macOSユーティリティに入ることはできたので、もう一度電源を落とし、PRAMクリア。
ここでもマウスはつながりませんでした。
つづいて記事内の3番、インターネット復元(インターネットリカバリ)をやってみたのですが、起動しない。
調べてみると、インターネット復元ができるのは出荷時にLion以降が入っていた機種だということで、Late 2009の僕のiMac(出荷時OSはSnow Leopard)ではできないことが判明。
できない場合はUSBインストーラの出番なわけですが、
High Sierraのディスクユーティリティにはprebootボリュームが表示されないので、High Sierra以前のmacOSユーティリティを起動する必要があります。
この辺の意味がよく分かっていませんでした。
この後の行程でディスクユーティリティに表示されるPrebootやらのボリュームを削除しなければいけないのですが、High Sierraのディスクユーティリティではこのあたりが非表示になっていて削除ができない。
Sierra(より前)のディスクユーティリティを使えばすべてのボリュームが表示されるので、Sierraのインストールディスクを作ってそこから削除する、ということなんですね。
これを理解したところで、USBメモリが必要なことはわかりましたが、High Sierraのインストールディスクはまだ取っておきたかったので、もう1つUSBメモリを買うことに。
ここで19:00過ぎ。初日は時間切れ。
このまま放置しておくのも嫌なので、一旦Time Machineから最後のバックアップ状態に復元しておきます。
2日目の土曜日。
コンビニでUSBメモリを購入して、2日目の作業開始。
ここからSierraのインストールアプリをダウンロードして、インストールディスクを作成します。
よく考えたら、別にEl Capitanでもよかったのかも。
El Capitanなら、App Storeの「購入済み」から再ダウンロードできた。
インストールディスクができたので、再びHDDを消去して、OSの再インストール。
このままだともちろんまた昨日のアラートが出ます。
ここでSierraのUSBインストーラから再起動して、ようやく先ほどの記事の3番をクリア。
で、ここが個人的には最大の壁でした。
4番の「パーティションマップの再作成」なんですが。
僕の場合も確かにこのように内蔵のボリュームが複数表示されたのですが、
記事によると
ボリュームが表示されていれば消去機能を使って消去する。
エラーが出る場合には、内臓ディスクの一覧に並んだ項目をかたっぱしから消去する。
最終的に以下のように1つのパーティションになればOK
とのことなんですが、
グレー表示されているPrebootやRecoveryは削除できたのですが、
それでも画像の「ST3500〜」と「AppleAPFSMedia」ボリュームがどちらも削除できず残ってしまい、一つにならない。
「ST3500〜」のほうは「フォーマットされていません」となっている。
それでもAppleAPFSMediaのほうを選んで強引に5番の「MBR にしてGUID に戻す」をやってみたのですが、
このようにボリューム名が「APFS物理ストアdisk〜」となり、
ここからHigh Sierraの再インストールをしてみると、
この状態で完全に止まってしまいました。
詳細に「緊急対応(破損したAPFSコンテナ)モード」って書いてあります。
これは正常ではないですよね…
かなりやばめな予感…
ググってもそれらしい例は見つかりませんでした。
クリーンインストール断念…
結局強引に電源を落とし、再度試すも結果は同じ。
途中、起動時に禁止マークが出たりして、起動自体が危ういことになったので、これ以上弄って万が一iMacがお逝きになってしまったら仕事に差し障ると思い、クリーンインストールを断念することにしました。
昨日の時点で復元はできていて、そこはなんとかなるだろうと思っていたので、Time Machineから最後のバックアップ状態に復元しました。
HDDが怪しい状態になっていたのでかなりヒヤヒヤしましたが、かなり時間がかかったものの復元は成功。
あの時点でバックアップを取っていなかったらEl Capitanの状態からやり直しだったかもしれない。
その後再びTime Machineでバックアップを取ったら、すでに日曜日の夕方になっていました。
まる2日以上かかってしまった…
結局、HDDを危険な状態に晒してただ上書きインストールしただけになってしまいました。
今のところ、上書きインストールでもそこそこ快適に動いています。
メモリ12GB積んでいてよかった。
いざとなれば16GBまで上げられるし。
メインで仕事に使っているマシンなだけに、危険に晒してまでクリーンインストールする必要もないかなと思い、当面はこのまま使っていこうと思います。
結局解決策が見つからないまま断念してしまったのが、もやもやして悔しい。
そのうち余裕ができたらサポートにでも聞いてみようかと思いますが、それ以前にMac買い替えろって話ですよね…