東京・神宮前のタンバリンギャラリーで開催された、上田三根子さんの個展「FAVORITE」(2014年9月2日〜14日)を観に行ってきました。
FAVORITE
MINEKO UEDA EXHIBITION FAVORITE 2014/09/02(火)− 09/14(日) TAMBOURIN GALLERY / タンバリンギャラリー
ライオン「キレイキレイ」やゲーム「ぼくのなつやすみ」のキャラクターデザインなどでもおなじみ、イラストレーター上田三根子さんの個展。
その最終日に伺いました。
もともとこの次の日に東京に来る予定だったのですが、その前日が最終日と知って、このために前日入りして見に来たのです!
会場のタンバリンギャラリーは、東京メトロ外苑前駅から歩いて10分くらいの所にある、小さなギャラリー。
到着して扉を開けるといきなり、スタッフの方と談笑されている三根子さんご本人の姿が見え、ちょっと緊張しながら観覧…
今回のタイトル「FAVORITE」のとおり、ご自身の好きなものを描かれたという本展。
展示作品は主に女性(そして犬!)を描いた作品が十数点ありました。
僕は「キレイキレイ」などの家族のイラストもかわいくて好きですが、女性のイラストがとてもキュートでちょっとセクシー。
僕も主に女性のイラストを描くので、とても興味があり、できれば参考にしたい、何か盗めるものはないか…としっかり観てきました。
シンプルな線と鮮やかな色づかいで描かれる、ポップでかわいらしい、それでいてちょっと大人な雰囲気、というのが個人的な作品世界のイメージ。
観ているだけでうきうきしていました。
個人的に今回のいちばんのお気に入りはこちら。
ポージングや構図、色合いなどが、自分の好みに絶妙にマッチしている気がしました。
【因みに会場は写真撮影、ツイート、SNS OKでした!】
三根子さんとお話しました
その時はたまたま客が僕一人だったのですが、しばらく観ていたら、お話を終えられた三根子さんが、僕の隣に来られて、作品について説明して頂きました!
せっかくのチャンスなので、絵の構図やテーマをどのようにして決めているのか質問しました。
(実際はこんなきちんと質問できていないですが…)
今回の展覧会のように、ご自身の好きな絵を描くときは、まず人を描いて、そこから背景やシチュエーションなどを加えて描いていくとのことでした。
「これなんかは…」とひとつの作品を指されて、… まずこの人物を描いて、そこからここにこう座らせてみよう、そうしたら、ここはこういう場所のイメージがいいな、だからここにこういう小物を置いてみよう…
(お話をまとめるとこんな感じだったと思います…)
依頼を受けて(指示があって)描くのでない場合は、やっぱりそういう感じなのですね…
自由に描いているんだなという感じで、ちょっとほっとした気持ちでした。
「僕も女性の絵を描くのですが、服装などがなかなかよく描けない」という話をしたら、「私の絵もそんなに変わった服装はしていない」ということを話されました。
確かに特別派手な服装だったりではなく、シンプルでスタンダードなファッションが多いのがわかります。
なのに古さや野暮ったさを感じさせないのはすごいと思いました。
ご本人とお会いして感じたのは、とても輝いているということ。
楽しんで絵を描かれている感じが作品からも伝わってきました。
お話をされているときも、本当に楽しそうでした。
優しい絵ですが、そこからはご自身の大きなパワーが溢れていて、それが観る人を心地よくさせるのかなと思いました。
【余談ですが、最終日の夕方の訪問だったので、クロージング直前ということでシャンパンまでいただいてしまいました。ありがとうございました。】
素敵なひととき
最終日だったので、残念ながらグッズは多くが売り切れてしまっていましたが、その中でもポストカードとクリアファイルを購入しました。
作品数はそんなに多くなかったのですが、ずっと観ていたい絵ばかりで、随分長いこと観ていました。
お仕事で指示に沿って絵を描くのも大事ですが、何より自分が楽しんで描くことの大切さを感じました。
そんな思いが詰まった「FAVORITE」な空間だったような気がします。そして、旅の途中でしたが、また自分も絵が描きたくなりました。