MacBook Airを購入したので、自分のイラストをカッティングシールにして貼り、「痛Mac」を作ってみました。
我ながらシールの素材のチョイスが絶妙で、いい仕上がりです。
MacBook Air購入しました

Macに限らず、ノートPCにステッカーやカッティングシールを貼っている人をよく見かけます。
MacBook Air(MBA)はそれ自体とってもおしゃれでかっこいいのですが、多くの人が持っているので、ステッカーなどを貼って個性を出すのも悪くないと思います。
好きなアニメのキャラクターなんかを貼っている人もいますね。
「痛車(いたしゃ)」とかになぞらえて「痛Mac(いたマック)」なんて呼ぶらしいです。
僕もMBAの美しいボディを見せたいと思う一方、せっかくイラストを描いているので、ボディに空いた大きなスペースをキャンバスとして、イラストを描いていることをアピールもしたいと思ったので、イラストでカッティングシールを作って貼ってみることにしました。
データ作成
カッティングシール用のデータを作るために気をつけることは、
線画、それも太めの線であること
カッティングシールは、その名のとおり、シール紙をカットすることで作られます。
カットするためのカットラインが必要なので、輪郭のはっきりした線画でないとカットできません。
さらに、線画といってもあまりに細い線だとカッティングができないので、ある程度の太さがないといけません。
目安としては、最低でも幅2mmくらいあったほうがいいと思います。
カッティングの技術の習熟した人ならそれ以下でもできるかもしれませんが。
※今回の仕上がり品は2mmより細いです。
最近の僕の作品は主線なしの塗りのみのイラストが多いですが、元々は主線を描いていたし、ラフは鉛筆やPhotoshopの鉛筆ツールで描いているので、いつもの作業となんら変わりはありません。
単色であること
カッティングシールは、色のついた1枚のシートをカットして作るので、カットしたものは当然単色になります。
イラストによっては色の差異でものの境目を表現する場合もありますが、カッティングシールではそれはできません。
描いた主線がそのまま仕上がりのイメージになると思えばよいでしょう。
過去のイラストからカッティングシール用のデータを作ることもできるのですが、せっかく新しいMacなので、イラストも新しく、このために描くことにしました。
イメージラフはこちら。
スケッチブックに手描きで描きました。
本当にラフですね。
これではさすがにカッティングできないので、スキャンして、これをベースにPhotoshopで主線を描いていきます。
こんな感じになりました。
いつもの行程ならここからIllustratorのペンツールを使って手作業でトレースするのですが(実際に一度トレースしました)、Photoshopのデータを試しにIllustratorの「画像トレース(ライブトレース)」機能でトレースしてみたところ、太さが一定でない手描きの線がとてもいい感じにトレースされました。
だから、今回はPhotoshopの下描きからこの画像トレース機能を使って直接データを作成することにしました。
先ほどの線画を、カッティングシール用に線幅が太くなるように描き足して、
こんな感じにしました。
これをIllustratorの画像トレースにかけると、
こんな感じ(アウトライン表示)。
画像トレースの自動補正がいい味になっています。
あとはIllustrator上で微調整をして完成。
カッティング
カッティングシールの色は何にしようか悩みましたが、MBAのボディの色に近いシルバーメタリックにすることにしました。
シールのサンプルを見たところ、メタリックのキラキラ具合がMBAとほぼ同じで、色はMBAよりわずかに濃かったので、これを貼ればいい感じにボディに馴染むのではないかと思ったからです。
カッティングの作業はこちらでお願いしました。
そして完成したのがこちら。
貼りました。
MBAへの貼り作業も成功!
写真では伝わりにくいですが、角度によって見え方が異なります。
明るいところではそれなりにはっきりと見えますが、暗かったり、逆に光が直接当たるようなところでは絶妙にボディに馴染んでくれます。
MBAの美しいボディを見せつつ、イラストも見せられる格好になったので、シルバーメタリックを選んだのは大正解でした。
「痛Mac」とは言ってますが、個人的にはなかなかかわいく仕上がったと思っていて、お気に入りです。
中央のアップルロゴをうまく生かしたものも考えようと思いましたが、まずはこんな感じで。
いい案が浮かんだらまたシールを剥がして作り直すこともできますので。
(下記シートは上記店舗の備え付けを使用しました。HPに記載のない色で作成するときは店頭までお問い合わせください。)