GoogleマップやAppleマップで指定した地点までの自転車での所要時間を算出するショートカットを作りました。
日本では自転車でのルート表示は利用できない
自転車に乗るようになって、GoogleマップやAppleマップなどのマップアプリで目的地までのルート検索をすることが多くなりました。
日本において、GoogleマップやAppleマップのルート表示では、自転車でのルートを出すことはできません。(執筆時点)
2021.12.08追記
現在はGoogleマップは自転車ルート検索に対応しています。
これは、日本では自転車用の道路が整備されていないことによるものだそうで、外国では自転車のルートを表示することができる国もあるそうです。
自動車用のルート検索だと自動車専用道路などを検索対象に入れてしまうため、自転車では進入できないルートが選ばれてしまいます。
自転車でのルートを調べる場合は、徒歩のルート検索を代替として使用すれば、ルート自体はほぼ使える検索結果を得られます。
しかし、所要時間に関しては、当然徒歩の速度を元に算出された時間が表示されてしまいます。
自転車ではたいていの場合それより早く着くことができると思いますが、実際にどのくらいの時間で着くのか計算するのは面倒。
そこで、指定した地点までの自転車での所要時間を算出するショートカットを作ってみました。
ショートカット「CycleTime」
ショートカットはこちらからダウンロードできます。
準備
そのままではすべての機能を使用できないので、事前に1点だけ編集が必要です。
頭のほうの「テキスト」が空欄になっているので、ここに自分の自宅の住所を入力しておきます。
マンション名とかは不要ですよ。
これは後で出発地点を「現在地」にするか「自宅」にするかを選択するところで「自宅」を選択する場合に必要になります。
自宅でない場所を出発点にしたい場合は、職場等自宅以外の住所を入力しても構いません。
常に現在地を出発点にするという人は入力しなくても動作はしますが、住所を入力しなかった場合は、自宅を選択するとエラーになります。
使用方法
1.マップアプリで、目的地の地点を選択したら、下のメニューから「共有」をタップします。
2.共有メニューから「ショートカット」を選択します。
(画像はGoogleマップを使用していますが、Appleマップでも動作確認しています。
Appleマップの場合はスポット情報を上にスワイプして出てくる「共有」をタップしてください。)
3.「CycleTime」をタップすると、ショートカットが実行されます。
4.途中で「出発地を選択」メニューが出てくるので、
- 現在地(ショートカットを実行した時の場所)からの時間を出したい場合→「現在地から」
- 自宅からの時間を出したい場合→「自宅(<あなたの自宅住所>)から」
を選択します。
5.ショートカットの続きが実行され、結果として「自転車だとおよそ○○分で到着すると予想されます。」と表示されます。
説明(中でやっていること)
ショートカットを実行すると、上記4で選択した現在地or自宅から指定地点までの「徒歩での」所要時間が取得されます。
取得される時間は「○時間○分」という表記なので、それを一旦「○○分」という表記に変換します。
自転車のスピードを徒歩の3倍と設定して、この数値を3で割って、「自転車での」所要時間(○○分)に換算。
それを再び「○時間○分」という表記に変換しています。
Excelみたいに時間として取得できればいいけど、どうやら「○時間○分」というテキストとして取得されるみたいなので、この換算の部分は正規表現などを使って非常に手間のかかるプロセスを踏んでいます。
単に「○時間○分」と「○○分」を書き換えるだけなので、もっと簡単な処理方法はないのかな。
残念なところ
自分で作っておいて「残念なところ」と言うのもなんですが…
自転車の時間に換算する処理は、単純に徒歩での所要時間を3で割っています。
実際のところは、上り坂が多いルートだと平坦なルートと比べて当然時間がかかってしまいますが、高低差の情報は取得できないようで、そこのところは考慮されていません。
感覚としては上り坂が多いルートだと最大で徒歩の所要時間の2分の1くらいまで変動するので、どうも結果より時間がかかるという人は、ここの数値を2〜3の間くらいで変更してください。
結局のところ、徒歩での所要時間を単純に3で割るだけのショートカットなので、こんなショートカットを使わなくても一瞬で計算できますが…
まあ計算のためというより、ショートカットのお勉強用に作ったような感じです。
さいごに
まだまだ改良の余地ありのショートカットです。
高低差の情報(というよりそれに伴う所要時間の変化)も取得できればいいな。