社会人たるもの、常に財布の中にある程度の金額を入れておくべき、と言われているようですが、それでは実際に
「財布の中に常に年齢×1000円を持つようにしたらどうなるのか?」
自分自身で実験してみました。
お金を使っても大丈夫だと思える人になる
これまでの自分はというと、給料が振り込まれると、クレジットカードなどで引き落とされる分や貯金する額を除いた自由なお金を別の口座に移しておいて、財布の中身が減ったらそこから引き出して使う、というスタイルをとっていました。
財布の中には多くても2万円程度、給料日前などひどい時にはお札が1枚も入っていないことも。
突然欲しいものに出合っても、今は財布にお金がないから今度引き出してから…と思ってそのまま買わない、といってチャンスを逃すことも多々。
そこで思い出したのが、少し前に読んだこちらのブログ記事。
年齢×1000円というのは、この記事を参考にさせていただいています。
財布の中には年齢×1000円は持っておいた方がいいよという上司のアドバイスが実際役立った話 – 日なたと木陰
//hinatakokage.hatenablog.com/entry/2014/12/04/073000
まさに年齢×1000円を実践した内容です。
ただ、これだけでは、根拠のない「社会人としてのあるべき姿=常識」を押し付けようとしているだけじゃないかと思う人もいるようですが、僕はそうは思いませんでした。
それは最近繰り返し読んでいるこの本が影響していると思います。
この本に限らず、心屋さんの本では、「自分の中の当たり前=大前提をひっくり返す」ことを一貫して言い続けられています。
僕もこの本の中で言われているような、
「お金はない」「お金は使うと消える」「お金を持っていない方が安心できる」
という大前提を持って生きている人間だと思いました。
だから、財布の中に大金があったら「たくさん使ってしまうのでは」「落としたら大変だ」「銀行に預けておいた方が安全だ」と思っていました、というかまだ思っています。
年齢×1000円という、自分の財布の中身にしては大きな額を常に持つことによって、もしかしたらお金に対する姿勢(大前提)が変わるかもしれないと思い、これに乗っかってみることにしました。
「お金を使っても大丈夫だと思える人になるトレーニング」といったところでしょうか。
実験してみた。
実験にあたって決めたマイルールは以下のとおり。
- 僕は現在39歳なので、常に39,000円以上を財布に入れるようにする。
(39,000円だとお札が多くなって嵩張るので、実際は40,000円入れていましたが。) - お金を使って財布の中身が39,000円を切ったら、遅くても翌日中に銀行から引き出して39,000円以上にする。
その際土日であろうが手数料は気にしない。
要は、0時から24時までずっと39,000円以下である日がないようにするということです。
実験結果
上記ルールに基づき、6月の給料日から2ヶ月間実験してみました。
結論から言うと、たった2ヶ月ですから、そう劇的に何か変わるということもありませんでした。
しかし、全く何も変わらなかったわけでもなく、心の面で少し変化があった、ような気がする…のです。
変わらなかったこと、というか反省点
39,000円というボーダーを気にして、それを下回らないように気を遣いすぎてしまいました。
実際は39,000円は使ってはいけないお金ではないんだけど、ルールを意識しすぎて結果的に自分自身を縛ることとなってしまいました。
これではそれまで銀行にあった39,000円が財布に移っただけです。
お金を使うようになるトレーニングなのに、逆にお金を使いづらくなってしまっては本末転倒。
まあ今回は実験なので、ルールを厳しめに設定して、それを忠実に守ることを考えたので、それはそれで良しとしましょう。
変わったこと
それでもやっぱり、財布にお金があるという安心感はありました。
それによってか、お金の使い方が少しだけですが変わったかもしれません。
期間中、別にお金があるからといって爆買いすることはありませんでした。
でもこれは気になるものに出会うタイミングというのもあるので、この期間中に欲しいものに出会っていたら、心が大きくなって買っていたかもしれませんが。
そして、普段の買い物で安さにこだわることが減りました。
安いから選ぶのではなく、欲しいものを買うことが増えたような気がします。
たとえ夕食のおかずといった程度のものでも、「これは本当に欲しい(食べたい)から買うのか?それとも安いから買おうと思ったのか?」と自問するようになりました。
その結果、たいして食べたいわけでもないのに安いから買おうとしていたものをやめて、その時食べたいと思ったものを買うようにすることが少し増えたように思います。
もちろん、安いからダメというわけではなく、食べたいと思ったものが安い場合もあります。
まとめ
この2ヶ月間は常に財布に、これまでの自分にとってはけっこうな大金が入っていたわけですが、財布を常に「お金がある」状態にしておくのはいいかもしれないと思いました。
お金が常に「ある」と自分にも財布にも気付かせるという意味では、「銀行口座に入ってようが、自分の財布にあろうが同じ」ではないかもしれません。
2ヶ月やってきて慣れてきたし、ちょっと面白くなってきたので、これは今後も続けてみようと思います。
今回の反省点から、今度は縛りを緩くして、39,000円を多少切ることがあってもいいことにしようと思います。
ちなみに、今のところ、突然出会った女性と良い感じにはなってません。
これはまた別の問題ですね(笑)