Macのメニューバーに表示される日付時刻表示に、「Itsycal」を使ってクリックで開く簡易カレンダーを仕込んでみました。
目次
Itsycal
Macを使っていてカレンダーを開きたいときに、わざわざ標準の「カレンダー」アプリなどを開くのが面倒。
すでに入力した予定を見るだけの簡易カレンダーアプリとして「Itsycal」を導入します。
Itsycalはメニューバーに常駐して、クリックするとカレンダーを表示するアプリ。
そのMacが同期しているカレンダーを取り込むことができます。
Macでの作業中にちょっと予定を見るだけならこれで十分。
Itsycalのアピアランスをカスタマイズして、カレンダーを仕込んだ日付時刻表示をつくる
さらにItsycalのメニューバーアイコンはデフォルトで日付になっていて、その表記をカスタマイズできます。
これを利用して、標準でメニューバーに表示される「日付と時刻」のダミーを作って、クリックしてカレンダーを表示する時計にしてみます。
Itsycalをインストールしたら、メニューバーのアイコンをクリックして、開いたカレンダーの歯車マークをクリックして、その中の「Preferences…」を開きます。
Appearanceタブをクリックして、上のほうの設定をこのようにします。
3つのチェックボックスの下にあるボックスで日付と時刻の表示をカスタマイズできるようになっているので、ここに
M月d日(E) HH:mm
のように入力。
こうすると、Mac標準の「日付と時刻」の表示と同じ見た目のメニューバーができあがり。
上に書いた表記はMacのシステム環境設定のこの設定と同じ見た目になっています。
もちろんこれは好みなので、好きなように設定して構いません。
これでメニューバーに同じ表記の2つの時計ができました。
最後に「システム環境設定>日付と時刻>時計」の「メニューバーに日付と時刻を表示」のチェックボックスを外します。
標準の時計とほぼ同じ見た目の時計なのに、クリックするとカレンダーが開く時計の完成。
アイコンの位置変更
できた時計はインストール時はおそらくメニューバーの左のほうに位置しているはずなので、これを標準の時計があった位置に移動させます。
メニューバーのアイコンはcommandキーを押しながらドラッグすることで位置を変更できるので、時計をcommand+ドラッグで右のほうに持っていけばOK。
アイコンの位置変更はmacOSの昔のバージョンでは標準でできていたようだけど、El Capitanの頃はなぜか標準ではできなくなっていて諦めていた。
だけどHigh Sierra以降では再びできるようになっているみたい。
惜しいところ
見た目は標準の時計とほぼ同じだけど、唯一違うところは時刻表示の「:」が点滅しないところ。
この「:」の点滅はMacがフリーズしていないかを確認するために意外と重宝するんだけど、Itsycalでは点滅させることはできないみたい。
代替策としては、先ほどのボックスの最後に「:ss」と追加して秒を表示させればいい。
ちょっとだけメニューバーを占める面積が大きくなるけど。
けっこう便利
予定を見るためだけにカレンダーアプリのウインドウを開くのは邪魔なので、ワンクリックでちらっと見ることができるItsycalは、ちょっと予定を確認するには十分なカレンダー。
Macで同期しているカレンダーのうちどのカレンダーを表示させるかを設定で選ぶこともできるので、スペースは小さいながらけっこう使える。
標準の日付時刻表示に置き換えることで、メニューバーに余計なアイコンが増えないのがいい。
Itsycal自体はけっこう前から使っていたんだけど、アイコンの位置変更が再びできるようになって、標準の日付時刻表示と重複しないようにできるようになったのでメニューバーの省スペースにもなってスマートになりました。
【追記】Big Surでの変更
macOS Big Surになってから、時計をクリックすると通知センターが表示されるようになり、時計の非表示化ができなくなりました。
僕はシステム環境設定>Dockとメニューバー>時計 から「時刻のオプション」を「アナログ」にしてメニューバーの一番右に配置するようにしました。