Excelで、特定のセル範囲にデータをインポートできないことがあったので、対処法を調べた。
インポートできない
Excelでデータをインポートするときに、次のようなアラートが出てインポートできないことがある。
インポート先の基点を変えてやってみると、場所によってはインポートできる。
アラートの文言から、インポートされるデータが占める範囲が何かのデータに被っているみたい。
目には見えないが何かしらのデータが入っているのかと思い、編集>検索>ジャンプ…>セル選択… で空白セルを選択してみても、それっぽいデータは存在しない。
試行錯誤の末、解決策を発見した。
特定のセル範囲にインポートできないときの対処法
先ほどの 編集>検索>ジャンプ… で出てくる「移動先:」に項目が入っている。
これが関係しているとにらんだ。
「数式」タブの「ネームマネージャー」をクリック。
するとこのようなウインドウが。
ブック内で過去にインポートしたデータのセル範囲が「参照先」として保存されているようだ。
なお、上のスクショの「名前」はインポート元のファイル名になっている。
これらをすべて選択して「削除」をすると、無事インポートできた。
インポートされるデータがこの参照範囲と被っていたからアラートが出ていたみたいだ。
ブックやシートを複製して使う場合には注意
試しにシートを複製してから「ネームマネージャー」を見ると、新しいシートで範囲(ネーム=名前と呼ぶらしい)も複製されていた。
参照先範囲のデータを 編集>消去 や 右クリック>数式と値のクリア などをしても参照先は削除されない。
参照先範囲のデータを部分的に 編集>削除… すると、削除されなかった範囲だけが参照先として残ってしまうので、「参照先」の範囲全体を選択して削除するとよい。
この現象は新規のブックあるいはシートだと起こりにくいが、既存のブックやシートを複製後にデータをクリアしたりして使う場合などに起こりやすいということ。
新しいデータを作るときは新規ブックから作成するほうがよいが、複製して使うときは注意が必要だ。