iOSデバイスのキーボードの引用符キーで入力される文字が、旧バージョンと最新バージョンで違っていました。
Evernoteにライフログを取っています。

「Today’s Lifelog」というノートを作っていて、そこに書き込む項目を新しく追加しようと思ってIFTTTのAppletを作ったんだけど、うまく動かなくて困りました。
Appletによると、既にEvernote上にある「Today’s Lifelog」という名前のノートに追記(Append)されるはずなのに、新しくノートが作成されて、そこに追記されてしまう。
過去に作って稼働しているAppletと比較してみたけど、内容自体は間違ってない。
でもよーーーく見てみると、1箇所だけ違いがあるのに気づきました。
それは追記するノートの名前の記入部分でした。
このIFTTT Appletは、指定した名前のノートが存在しないと、新たにその名前のノートを作成して、そこに追記する仕様になっているのです。
その名前の間違いに気づいて修正すると、ちゃんとAppletは思いどおりに動いてくれました。
では、名前のどこが間違っていたのか?
環境によって見え方が違うと思うのでMacのメモ.appのスクリーンショットを貼りました。
実際にMacでテキストベタ打ちしたらまったく同じに見えました。
違いは、「Today’s」の「’」(アポストロフィー)。
上は「’」短い縦棒のようになっていますが、
下は「’」少し斜めに払うようになっています。
上のMacのスクショだと違いがよく分かりますが、iOSの「メモ」アプリではこんな感じに見えます。
(Illustratorで作成しました。)
これはわからん…
アポストロフィーとシングルクォーテーションの違い
右の方は厳密にいうと「シングルクォーテーション」といって、引用符の一種。
言葉の前後に付けて引用を表すための記号。
‘こんな感じ’に。
↓こちらも参考に。
でも今まで入力するときにそんなこと考えたことなかった。
iOSの英語キーボードで左下の「.?123」を押したら出てくる引用符キーを(アポストロフィーと思って)使っていたはずなんだけど…
上にも書いたように、今までもこの種のAppletは何個も作っているのに、なんで今回に限って間違ったんだろうと思って調べてみました。
そういえば最初にこのAppletを作ったのはiOSのバージョンが10もしくは9の頃だったと思い、自宅にあるiOS 9のiPhone 4sとiPad 3rdで同じように入力してみました。
すると、同じデフォルトの英語キーボードで引用符を入力してみると、iOS 9と11では実際に入力される文字が違っていました。
そのままキーを押すと、
iOS 9ではアポストロフィー「’」が入力されたのに対し、
iOS 11ではシングルクォーテーション「’」が入力されました。
(因みに、この文章はiOSのメモアプリで書いたものをコピペしたのですが、僕の環境では両方共同じに見えます。文字コードとしては違うはずなんですが…)
なんとデフォルトで入力される文字が変わっていたのです。
なるほど、そりゃ何も考えずにそのままタイプしたらミスするわけだ。
iOS 11でアポストロフィーを入力する方法は?
じゃあiOS 11でシングルクォーテーションではなくアポストロフィーを入力するにはどうすればいいか。
答えは簡単でした。
シングルクォーテーションのキーを長押しすると他の候補が出てくるので、そこからアポストロフィー(短い縦棒のようになっているもの)を選べばいいだけ。
さいごに
残念ながら自宅にはiOS 10の端末がなかったので、iOS 10ではデフォルトでどちらなのかは分かりませんでした。
どちらにしても、10か11の時に仕様が変更されたものと思われます。
しかしややこしい。
書いていて自分でも頭が混乱してきました。
調べたところこの仕様変更に関する記載は見当たりませんでした。
そもそもiOS 9の時から、キーの刻印はシングルクォーテーションっぽく斜めになっているのに、実際はデフォルトでアポストロフィーが入力されていたのが不自然だったのでしょう。
バージョンアップによって刻印と実際に入力される文字が一致したと考えるべきなのでしょうか。
でも同じ位置付けのキーで前とは違う文字が入力されるのはちょっと危険かも。
今回のように過去のものと表記を合わせる必要があるときは注意が必要です。
iOSでアポストロフィーや引用符を入力する際には気をつけたほうが良さそうですね。