2019年3月31日でIFTTTのGmailトリガーが停止するので、Gmailトリガーを使用したAppletの代替手段をYahoo!メールを使って構築しました。
目次
IFTTTのGmailトリガーサービス停止
IFTTTのGmailトリガーと一部のアクションがサービス停止することがアナウンスされた。
Important update about the Gmail service – IFTTT Help Center
Gmailへの特定のメールの着信を(iPhoneを経由して)Apple Watchに通知するAppletを作って使用しているので、トリガーがまったく使えなくなるのは困った。
具体的には、紛失や盗難の場合に備えて、デビットカードを利用したときに届く利用通知メールをApple Watchに通知するようにしている。
目的は特定のメールがApple Watchに通知されればいいので、これを機に代替手段を探してみた。
iPhoneのGmailアプリはプッシュ通知に対応していない
iPhoneの標準メールアプリでGmailが読めるけど、プッシュ通知には対応していない。
iPhoneのGmailアプリはプッシュ通知に対応しているようだけど、どうやら特定のメール(ラベル)を指定して通知の有無を切り替えることはできないらしい。
残念。
Gmail – Google のメール
Google LLC無料posted withアプリーチ
iCloudメールはなぜかApple Watchに通知してくれない
iCloudメールはiPhoneのプッシュ通知に対応している。
目的のメールをGmailからiCloudメールに転送すればiPhoneへ通知してくれると思って設定すると、iPhoneへは通知されるようになった。
しかし、なぜかApple Watchに通知するように設定するとiPhone自体への通知もされなくなってしまう。
これはおそらく不具合なので、早く修正してほしい。
Apple Watchへの通知を解除するとiPhoneへの通知はされるんだけど、それじゃ本来の目的を果たせない。
これがうまくいけばおそらく一番スマートな方法なんだろうけど、うまく動かないので残念ながらこちらも却下。
解決策:Yahoo!メールを使用する
いろいろ調べていると、Yahoo!メールだとアプリでプッシュ通知してくれるうえに、アプリ内でフィルターを設定して、フィルターごとに通知の有無を設定できる。
iPhoneアプリをダウンロードして、持っていたけどまったく使っていなかったYahoo!メールアドレスで登録してみた。
Yahoo!メール
Yahoo Japan Corp.無料posted withアプリーチ
以下、解決法。
Gmailのフィルタ設定
あらかじめYahoo!メールのアドレスを転送先アドレスに設定しておく。
通知したいメールの条件でフィルターを作成。
例では送信元のメールのアドレスを指定。
フィルターアクションで「次のアドレスに転送する」を選び、Yahoo!メールを転送先に指定。
他の設定は任意で。
Yahoo!メール(アプリ)での設定
「個人フォルダー」の「編集」をタップして、右上の「新規」から新規個人フォルダーを作成する。
例では「SMBCDebit」という名前で作成した。
左上の歯車マークから設定を開き、「フィルター」を選ぶ。
右上の「新規」でフィルター作成。条件を設定する。
例ではFromで送信元のメールのアドレスを入力。
いちばん下の「移動先フォルダー」で、先ほど作成した「SMBCDebit」フォルダーを選択して「完了」。
「通知」の「通知するフォルダー」をタップ。
「受信箱」のチェックを外し、 「SMBCDebit」フォルダーにチェックを入れる。
これで、通常のメールは通知されないけど、指定したフォルダーに入ったメールは通知される。
使ってみた
使ってみると、iPhoneを経由してちゃんとApple Watchに通知されるようになった。
しかも、IFTTTと違ってタイムラグがない。
執筆時点ではIFTTTの方がまだ生きているので両方生かしてるんだけど、Yahoo!メールの方が断然通知が速いので、かえってこっちの方が便利かも。
まあ、IFTTTでは通知テキストを自由に設定できるのに対し、こちらは単にメールを転送するだけだからメールの件名がそのまま載ってしまうのはちょっと味気ないけど。
今までは使用アドレスがむやみに増えるのが嫌で避けていたんだけど、Yahoo!メールは個人的な通知用と割り切って使えば混乱することもないかな。
IFTTTのGmailトリガーがなくなるのは残念。
ただ、メールはネット上に公開することはないけど技術的にはできてしまっていたので、むしろセキュリティ的には良くなるのかもしれない。